複合加工

ABOUT

複合加工とは

複合加工の意味は多岐に渡りますが、ここでは加工領域に焦点を当てて考えます。弊社ホームページの冒頭では、7つの技術を紹介しています。これらは「付ける」「掘る」「削る」「切る」「曲げる」「磨く」「組む」といった金属加工に欠かせない技術の象徴です。意外にも、これら7つの技術を一社で全て持っている会社は少ないと言えます。また、複合加工の解釈には別の側面もあります。それが組み合わせ加工です。例えば、旋盤加工とフライス(マシニング)加工を組み合わせた設備や、切断とタッピングを行う複合機械、切断とバリ取りを一台で行う複合加工機など、さまざまな組み合わせ装置が存在します。

複合加工とは

FEATURE

第五電子工業の複合加工の特徴

幅広い加工に対応
当社では、薄物の板金加工から、厚物の切削(機械)加工、接合の溶接加工、さらに機器の組立加工まで、幅広い加工に対応しています。これほど多彩な加工設備を保有している会社は、他にはなかなかないのではないかと自負しております。このように、様々な設備・技術を活用した複合的な加工も行っていますが、本ページでは「1台の機械で複合加工を行える設備」に焦点を当ててご紹介いたします。
工程短縮とコストダウンを実現
当社には現在、「旋盤機軸の複合加工機を2台(2026年度には3台へ増設予定)」「マシニング機軸(旋盤機能付)の設備が合計3台」整備されています。特に半導体製造装置関連の加工では、ウエハが丸い形状であるため丸物加工が多く、生産効率向上のために複合加工機を活用しています。これにより、工程短縮とコストダウンを実現しています。

USE CASE

導入事例

半導体製造装置向けの様々な部品に複合加工を活用しています。真空フランジやタンク用フランジなどの丸物加工では、旋盤加工とミーリング加工を同時チャックで行うことが可能です。複合加工機を導入する前は、旋盤加工後にフライスやマシニングで後加工を行っていましたが、現在は1台の機械で一貫して加工しています。さらに、五軸機能を付与することで、より複雑な加工も同時チャックで行えるようになりました。

対応材質 ステンレス、アルミ、インコネル、ハステロイ
最大加工サイズ φ800/800×800

PRODUCT CASE

製品事例

EQUIPMENT

機械設備

複合加工で取り扱う生産設備一覧

設備名 型式 メーカー 仕様 特長
複合旋盤 GENOS L300H-MY 1サドル オ-クマ 最大加工径300、
最大加工長500
1つのチャックで旋削とフライス加工を同時に行えます。
工程集約により、高精度かつ高効率な加工を実現しています。
複合旋盤 LB3000EXⅢ オ-クマ 最大加工径410、
最大加工長500
高剛性・高精度の複合加工機です。Y軸とサブスピンドルを搭載しており、多彩な加工に対応可能です。
複合五軸加工機
<2026年導入予定>
MULTUS U3000 オ-クマ 最大加工径600、
最大加工長1500
高剛性・高精度の複合五軸加工機です。Y軸とサブスピンドルを搭載しており、多彩な加工に対応しています。特にミーリング加工では、斜め加工などが可能な五軸機能が追加されている点が特徴です。

スクロールしてください

FAQ

よくある質問

複合加工とは何ですか?

旋削とフライス加工を1台で行う技術で、工程短縮と精度向上を両立します。

どのような製品に適していますか?

円筒形状や段付き部品など、複数工程を必要とする高精度部品に最適です。

加工の最大サイズはどのくらいですか?

Φ300mm程度まで対応可能です。詳細は図面をもとに検討いたします。

量産対応はできますか?

はい。自動化ラインで安定した精度と効率を維持します。

同時加工によるメリットは?

段取り回数が減り、寸法のバラつきが小さくなるため品質安定性が高まります。