ラジエーターは、熱交換を目的として使用される製品です。
第五電子工業では、ラジエーターは主要製品の一つで、売上の3割以上を占めています。フィンをパイプに圧入して製作するタイプを主力とし、パイプを拡管してフィンに密着させるタイプや、異形管を使用するタイプにも対応しています。
この記事では、ラジエーターの基本的な構造や用途、製作時に確認しておきたいポイントについて整理してお伝えします。
ラジエーターとは
ラジエーターは、熱交換を目的として使用される製品です。
当社では、半導体製造装置、各種真空成膜装置、空調設備、液晶・プラズマTV関連設備、環境関連機器などで使用されるラジエーターを製作しています。
冷却用途では、装置内や炉の温度を下げるために使用されるほか、高温で処理された排気ガスを大気中へ放出する前に、常温に近い温度まで冷却する強制クーラーとして使用されるケースもあります。
ラジエーターにはどのような構造があるのか
当社では、主に次のようなタイプのラジエーターを製作しています。
フィンをパイプに圧入するタイプ
当社で主力としているのが、フィンをパイプに圧入して製作するタイプです。
フィン圧入後は、パイプ部を溶接またはロウ付けし、気密性を保ちます。
当社では、フィンがアルミ、パイプがステンレスという組み合わせが一般的ですが、用途に応じて他の組み合わせにも対応しています。
パイプを拡管してフィンに密着させるタイプ
パイプをフィンに通したあと、パイプを拡管してフィンに密着させる構造にも対応しています。
異形管を使用するタイプ
星形や三つ葉型などの異形管を使用するタイプも製作可能です。
こうしたタイプは、高温のガスを扱う用途に適しています。
どのような用途で使われるのか
当社のラジエーターは、
- 半導体製造装置
- 各種真空成膜装置
- 空調設備
- 液晶・プラズマTV関連設備
- 環境関連機器
などで使用されています。
用途としては、装置内や炉の温度を下げる冷却用途のほか、高温の排気ガスを冷却する強制クーラーなどがあります。
ラジエーター製作で重要になるポイント
1.何を冷却するのか
最初に確認したいのは、何を、どのような条件で冷却するのかということです。
装置内部や炉の温度を下げるのか、高温の排気ガスを冷却するのかによって、必要な構造は変わります。
そのため、製品形状だけでなく、使用条件も含めて検討することが重要です。
2.フィンとパイプの構造
ラジエーターでは、フィンとパイプをどのように組み合わせるかが重要です。
当社では、
- フィンをパイプに圧入するタイプ
- パイプを拡管してフィンに密着させるタイプ
- 異形管を使用するタイプ
などに対応しています。
製品の用途や構造に応じて、適した方法を検討します。
3.パイプ加工
ラジエーターでは、パイプ加工も重要な工程です。
当社では、パイプの切断、曲げ加工、穴開け、パイプ内径に沿った切断、パイプ同士の溶接などを日常的に行っています。
加工後には、パイプの磨きや曲げ修正にも対応しています。
ラジエーターについても、パイプベンダーを使用した製作に対応しています。
4.溶接と気密性
ラジエーターでは、パイプ内部に流体が通るため、接合部の気密性が重要です。
当社のラジエーターでは、フィン圧入後にパイプ部を溶接またはロウ付けして気密性を保ちます。
また、当社ではラジエーター配管の一部について、ロボット溶接にも対応しています。
5.漏れの確認
ラジエーターは、製作した形状だけでなく、必要な気密性が確保されていることも重要です。
当社のラジエーター製作設備にはリークディテクターが含まれており、漏れの確認を行える体制を整えています。
ラジエーターは複数の加工技術で製作される
ラジエーターの製作には、
- 板金加工
- パイプ加工
- 曲げ加工
- フィン圧入
- 溶接
- 漏れ確認
など、複数の工程が関係します。
第五電子工業では、溶接・機械加工・板金加工の設備を社内に有しており、複数工程を組み合わせた製品にも対応しています。
当社が大切にしていること
当社では、ラジエーターを単に形にするだけではなく、使用条件に応じて必要な品質を成立させることを重視しています。
そのため、
- 使用条件
- 構造
- 材質
- パイプ加工
- 溶接
- 気密性
- 漏れ確認
まで含めて製作方法を検討します。
まとめ
ラジエーターは、熱交換を目的として使用される製品です。
当社では、フィン圧入タイプを主力とし、拡管タイプや異形管タイプにも対応しています。
製作時には、
- 何を冷却するのか
- フィンとパイプをどのような構造にするか
- パイプをどのように加工するか
- 接合部の気密性をどう確保するか
- 漏れがないことをどのように確認するか
といった点を考えることが重要です。
ラジエーターや熱交換器の新規製作、既存製品の構造についてご検討中の場合は、ぜひ図面段階からご相談ください。
図面についてお悩みの方へ
複雑な形状や多工程案件、他社で断られた図面も、工程全体を踏まえて実現可能性を整理いたします。設計検討から加工・洗浄まで、一貫した視点でご提案します。まずは実現できるかどうか確認しませんか?

