TIG溶接

ABOUT

TIG溶接とは

TIG溶接とは、電気を用いたアーク溶接の一種で、TIGは「タングステン・イナート・ガス」の略です。この溶接方法では、融点が高く溶け(消耗)ないタングステンを電極として使用し、不活性ガスを用いて溶接を行います。
一般的に、気密性や美観が求められる溶接に適しています。溶接可能な材質としては、鉄、ステンレス、アルミが挙げられます。TIG溶接の特徴は、火花が発生しないため、溶接面を直接注視して溶接できる点です。このため、前述のような溶接に向いています。また、スパッタも発生しにくいため、溶接周辺も綺麗に仕上がります。一方、電極を直接溶融する半自動溶接(MIG/MAG溶接)は、火花が発生し、スパッタも多く飛び散るため、精密な溶接には適していない方法と言えます。

TIG溶接とは

FEATURE

第五電子工業のTIG溶接の特徴

さまざまな溶接機を保有
TIG溶接では、手動の溶接、ロボット溶接、円周自動溶接と、さまざまな溶接機を保有しています。手動の溶接技術者は16名以上在籍しており、溶接の生産能力には自信があり、他には負けないと自負しています。また、ロボット溶接機を5台、円周自動溶接機を3台保有しており、多様なニーズに対応できる体制を整えています。

USE CASE

導入事例

当社の溶接品の約9割以上がTIG溶接によるものです。導入例は多岐に渡り、排気配管、真空配管、水冷配管などの配管関連やラジエーターは、ロボット溶接で対応しています。また、真空チャンバーもTIG溶接で製作しています。ガス配管系は自動溶接で対応しており、パネルなどの板金部品にも使用されています。今後も、様々な分野での採用を目指し、技術向上に努めてまいります。

対応材質 ステンレス、アルミ
最大加工サイズ 制限なし

PRODUCT CASE

製品事例

EQUIPMENT

機械設備

TIG溶接で取り扱う生産設備一覧

設備名 型式 メーカー 仕様 特長
TIG溶接ロボット ・FD-V6LS+DA-300P
・FD-V6+DA-300P
・FD-V8L+WELbeeA350P
・FD-V20A+WELbeeA350P
ダイヘン 最大出力350A、
高精度パルス制御
レーザー溶接機やTIG溶接機と連動させ、ロボット溶接を実現しています。現在、溶接用ロボットは8台を保有しています。
TIG溶接機 ・デジタルアルゴ DT300PⅡ
・デジタルアルゴ DT300PⅢ
・DA300P
・Welbee A350P
ダイヘン 最大出力350A、
高精度パルス制御
気密が求められる精密な溶接に使用しています。
TIG溶接機 ・MT-200FDP
・MT-200DP
マイト工業 最大出力200A、
直流専用
主に仮付け溶接などに使用しています。
TIG溶接機 YC-300BP4 Panasonic 最大出力300A、
パルス溶接対応
交流電源も使用可能で、アルミ溶接にも適しています。
円周自動溶接機 M200 スウェージロック 最大出力200A Φ3.18~Φ12.7までの配管の自動溶接が可能です。ガス系配管の精密な溶接に使用しています。

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FAQ

よくある質問

TIG溶接とはどのような溶接方法ですか?

TIG溶接は、タングステン電極を使用し、不活性ガスでシールドすることで高品質な溶接を行う方法です。火花やスパッタが少なく、ステンレスなど精密部品の接合に最適です。

TIG溶接のメリットは何ですか?

高い仕上がり精度、変形の少なさ、耐食性の高さが特徴で、特に医療機器や半導体装置など高品質を求める分野に多く採用されています。

どのような素材に対応していますか?

主にステンレス、アルミ、チタン、インコネルなどの非鉄金属にも対応可能です。薄板から厚板まで条件に応じた施工を行います。

溶接後の仕上げ工程も対応可能ですか?

はい。溶接後のバリ取り・研磨・洗浄まで一貫対応が可能です。外観品質にもこだわった製品づくりを行っています。

他の溶接方法との違いは?

MIG溶接などと比較して熱入力が少なく、仕上がりが非常に美しい点が特長です。小型精密部品に最も適した方式です。