精密洗浄

ABOUT

精密洗浄とは

精密洗浄の定義は厳密には定まっていませんが、一般的には超純水を使用し、クリーンな環境のもとで洗浄や乾燥が行われるものを指します。この洗浄方法では、洗い方よりも結果が重視される傾向が強いです。具体的には、洗浄後に油分やパーティクルの付着量が指定されることがあります。半導体製造装置関連では、認定制度を導入している企業が多く、決められた指定業者で行うことが一般的です。

精密洗浄とは

FEATURE

第五電子工業の精密洗浄の特徴

洗浄度に応じて使い分け
当社では、1MΩの純水栓および18MΩの純水生成器を保有し、洗浄度に応じて使い分けています。また、大小3台の超音波洗浄機も保有しており、仕上げ洗浄として純水による超音波洗浄を実施しています。乾燥工程はクリーンオーブンを使用し、乾燥時のパーティクル付着を防止しています。さらに、指定業者による洗浄も取り扱っておりますので、ご相談ください。

USE CASE

導入事例

真空配管や真空チャンバーは、電解研磨後に精密洗浄を施すことが一般的です。また、ガス系配管でも高い洗浄度が求められる場合に適用されます。精密洗浄は、ワークに直接触れる部品や、真空チャンバー内部に組み込まれる部品など、油分やコンタミ(異物)の付着が厳禁な製品に対して行われます。洗浄度には等級があり、「A洗浄」「AA洗浄」「S洗浄」などのグレードが指定されます。「A洗浄」は社内で対応し、それ以上の高グレード洗浄(AA洗浄以上)は外部委託で対応しています。

対応材質 ステンレス
最大加工サイズ X1000×Y500×Z800

PRODUCT CASE

製品事例

EQUIPMENT

機械設備

精密洗浄で取り扱う生産設備一覧

設備名 型式 メーカー 仕様 特長
超音波洗浄機 MCD-6 アズワン 槽容量:6L 小型の超音波洗浄機で、主に手のひらサイズの小物部品の洗浄に使用しています。
スイープ型超音波洗浄機 USV-1200Z26CPS 超音波工業 槽容量:12L 当社では中型の洗浄機を導入しており、小型タンクの洗浄に活用しています。また、自社で製作した洗浄槽も保有しており、最大で約1m程度の物まで洗浄可能です。
カートリッジ純水器 G-35C オルガノ 処理能力:約1,000L
使用流量:~5L/min
通常の製品洗浄に使用しており、水道水に直接接続してカートリッジを通した後、ホースで放水するタイプです。また、ジェット洗浄装置に接続して使用する場合もあります。
超純水装置 SD0080SG オルガノ 採水量:最大約1.5L/min
純度:18.2MΩ・cm(超純水レベル)
研究用途にも対応可能な高純度水生成装置です。超純水を用いた超音波洗浄に使用しており、生成には数十分かかるため、タンクに貯めてから使用しています。

スクロールしてください

FAQ

よくある質問

精密洗浄とは何ですか?

製造後に残る油脂や微粒子を完全除去し、製品を清浄化する工程です。半導体・医療分野で不可欠です。

どんな洗浄方法を使用していますか?

超音波洗浄・純水洗浄・IPA洗浄など、材質と用途に応じた多段階プロセスを採用しています。

クリーンルーム対応は可能ですか?

はい。クラス1000相当の環境下で洗浄・乾燥・検査を実施しています。

どんな汚染物を除去できますか?

油分、粉塵、金属微粒子、加工液残留など幅広く除去可能です。

検査や品質保証は行っていますか?

洗浄後は顕微鏡検査やパーティクル測定を行い、清浄度を数値で管理しています。