ABOUT
水密溶接とは、液体を密閉した状態で、圧力が加わっても漏れないようにする溶接技術です。配管形状や水路溝形状、ジャケット形状など、さまざまな形状に対応しています。溶接した面にピンホールや割れがない状態で全周が繋がっていれば、理論上は漏れません。しかし、圧力が加わると割れや亀裂が発生する可能性があるため、適正な強度で溶接を行うことが重要です。水密溶接では、使用初期には漏れがなかったとしても、経年劣化や隙間破壊、温度収縮などの要因で、使用中に水漏れ事故が発生する可能性があります。近年では、長寿命化のニーズが高まってお
り、より高度な要求を満たす必要があります。また、内部に隙間があると割れの原因となるため、水密溶接時には裏波仕様の溶接が求められることが増えています。

FEATURE
USE CASE
半導体製造装置向けの水冷配管やラジエーターが、当社の水密溶接製品の約半分を占めています。また、成膜装置向けの冷却プレートやヒートシンクなどの部品も手掛けています。さらに、水冷ジャケットやヘッダ管、水冷シャワー配管、プレートなど、多様なニーズに対応しています。
| 対応材質 | ステンレス、アルミ |
|---|---|
| 最大加工サイズ | 800×800 |
PRODUCT CASE
EQUIPMENT
| 設備名 | 型式 | メーカー | 仕様 | 特長 |
|---|---|---|---|---|
| ファイバーレーザー溶接ロボット | ・FD-V20+V-HF4000 ・FD-A20+V-HF4000 |
ダイヘン/WEL-KEN | 1.3KW | 1.5mm~3mmの板厚を主な対象として活用しています。 ポジショナーとロボットを組み合わせた仕様で、高精度な溶接が可能です。 レーザー発振器には国産品を採用しており、ビーム品質の安定性に優れています。 出力も重要ですが、私たちはそれ以上にビーム品質を重視しています。 |
| ファイバーレーザー溶接ロボット | FD-A20+FO8000-S:ARM | ダイヘン/コヒレント | 8KW | 3mm以上の板厚の裏波溶接時に主に使用していますが、3mm以下でも効率を重視して活用する場合があります。レーザー発振器はEU製で、ビーム品質が安定しているのが特長です。 最大の特長は、2つの異なるレーザー発振器を搭載している点にあります。中心のレーザーと、その周囲を取り巻くリング状レーザーの組み合わせによって溶接を行います。この二重レーザーにより、溶接品質の安定化とスパッタの抑制を実現しています。 |
| ファイバーレーザー溶接機 手動 | ・V-HF1500 ・V-HF2000 |
WEL-KEN | 0.5KW | 板金系の薄物溶接に活用しています。手動で対応できるため、多品種少量生産や複雑形状のワークにも柔軟に対応可能です。 |
| TIG溶接ロボット | ・FD-V6LS+DA-300P ・FD-V6+DA-300P ・FD-V8L+WELbeeA350P ・FD-V20A+WELbeeA350P |
ダイヘン | 最大出力350A、 高精度パルス制御 |
レーザー溶接機やTIG溶接機と連動させ、ロボット溶接を実現しています。現在、溶接用ロボットは8台を保有しています。 |
| TIG溶接機 | ・デジタルアルゴ DT300PⅡ ・デジタルアルゴ DT300PⅢ ・DA300P ・Welbee A350P |
ダイヘン | 最大出力350A、 高精度パルス制御 |
気密が求められる精密な溶接に使用しています。 |
| TIG溶接機 | ・MT-200FDP ・MT-200DP |
マイト工業 | 最大出力200A、 直流専用 |
主に仮付け溶接などに使用しています。 |
| TIG溶接機 | YC-300BP4 | Panasonic | 最大出力300A、 パルス溶接対応 |
交流電源も使用可能で、アルミ溶接にも適しています。 |
| 円周自動溶接機 | M200 | スウェージロック | 最大出力200A | Φ3.18~Φ12.7までの配管の自動溶接が可能です。ガス系配管の精密な溶接に使用しています。 |
スクロールしてください
FAQ
液体や気体の漏れを防ぐため、完全密封状態を実現する高精度溶接技術です。
真空装置、配管接続部、圧力容器など、気密性が求められる機器に多く採用されています。
はい。ヘリウムリークテストを中心に、全数検査で品質を保証しています。
ステンレス、チタン、アルミなど、多様な素材の気密溶接に対応しています。
1点試作から量産まで対応可能です。小ロットでも同一品質で仕上げます。
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