ABOUT
以前はYAGレーザー溶接が主流でしたが、近年ではファイバーレーザー溶接が一般的に使用されています。YAGレーザーは固体レーザーに分類される一方、ファイバーレーザーは固体レーザーの一部と見なされることもありますが、別のカテゴリーにも分類されています。ファイバーレーザーは、光ファイバーの両端にミラーを装着してレーザー媒体を増幅させる特長があり、そのため、小さな電源でも高出力を得ることが可能です。ファイバーレーザーは、切断だけでなく溶接にも使用されています。溶接においての特長として、局所的に加熱して溶接することにより、歪みや焼けが少なくなる点が挙げられます。また、高出力が可能なため、深い溶け込みを実現でき、当社では最大7mmの溶け込み「キーホール溶接」を実現しています。

FEATURE
USE CASE
半導体向け成膜装置に使用される冷却ユニットの水冷プレートで、多くの実績があります。また、同じ成膜装置向けのマニホールド(ガス集積装置)でも多数の採用実績があります。さらに、露光装置向けのアルミ製ヒートシンクや、ガス装置向けのBOXチャンバーなどにも採用されています。最近では、溶接構造の真空用ゲートバルブにも採用実績があります。
| 対応材質 | ステンレス、アルミ、インコネル、ハステロイ、チタン |
|---|---|
| 最大加工サイズ | 500×1500 |
PRODUCT CASE
EQUIPMENT
| 設備名 | 型式 | メーカー | 仕様 | 特長 |
|---|---|---|---|---|
| ファイバーレーザー溶接ロボット | ・FD-V20+V-HF4000 ・FD-A20+V-HF4000 |
ダイヘン/WEL-KEN | 1.3KW | 1.5mm~3mmの板厚を主な対象として活用しています。 ポジショナーとロボットを組み合わせた仕様で、高精度な溶接が可能です。 レーザー発振器には国産品を採用しており、ビーム品質の安定性に優れています。 出力も重要ですが、私たちはそれ以上にビーム品質を重視しています。 |
| ファイバーレーザー溶接ロボット | FD-A20+FO8000-S:ARM | ダイヘン/コヒレント | 8KW | 3mm以上の板厚の裏波溶接時に主に使用していますが、3mm以下でも効率を重視して活用する場合があります。レーザー発振器はEU製で、ビーム品質が安定しているのが特長です。 最大の特長は、2つの異なるレーザー発振器を搭載している点にあります。中心のレーザーと、その周囲を取り巻くリング状レーザーの組み合わせによって溶接を行います。この二重レーザーにより、溶接品質の安定化とスパッタの抑制を実現しています。 |
| ファイバーレーザー溶接機 手動 | ・V-HF1500 ・V-HF2000 |
WEL-KEN | 0.5KW | 板金系の薄物溶接に活用しています。手動で対応できるため、多品種少量生産や複雑形状のワークにも柔軟に対応可能です。 |
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FAQ
レーザー光を集中照射し、金属を局部的に溶融させて接合する非接触の溶接技術です。極小部品や精密機器に最適です。
医療器具、電子部品、半導体製造装置、バッテリーケースなど、寸法精度や強度が要求される部品に多く採用されています。
レーザー溶接は非接触で熱影響が少なく、変形が極めて小さい点が特長です。スピードと精度の両立が可能です。
ステンレス、アルミ、銅、ニッケルなど多様な金属に対応。反射率の高い金属も条件設定により安定して溶接できます。
外観検査・ファイバースコープを用いた内部検査、カット試験など、用途に応じた品質保証体制を整えています。
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